<2008年・今月の最新情報>



6月の情報
            
■急性アレルギーの新たな仕組みを発見   東京医科歯科大など

 ショック死につながることもある急性アレルギー反応を起こす新たな仕組みを、東京医科歯科大と東大の研究グループが動物実験で発見した。米遺伝学専門誌「イムニティ」(電 子版)に発表した。
 アナフィラキシーは、従来、原因物質と免疫グロブリンE(IgE)という抗体が結合し、肥満細胞から分泌されるヒスタミンがアレルギー症状を起こすと考えられてきた。
 研究グループはマウス実験などで、IgEとは別の抗体のIgGもアナフィラキシーを起こすことを発見。原因物質と結びついたIgGは、血液中に微量に含まれる好塩基球を刺激し、ヒスタミンの1000倍以上の強い作用を持つ血小板活性化因子を放出させることを突き止めた。
 



5月の情報
            
■子犬の乳歯歯随から親の骨を再生 
   名古屋大教授らが成功

 名古屋大の上田実教授(顎顔面外科)は7日、都内で記者会見し、子犬の乳歯から取り出した、さまざまな細胞に成長する幹細胞を使い、顎骨を削った親犬の骨を再生することに成功したと発表した。13日から名古屋市で開かれる日本再生医療学会で発表する。
 上田教授らは、2歳と生後2週間の犬の親子2組で実験。2匹の子犬の乳歯の歯髄から取り出した幹細胞を培養して増殖させ、骨芽細胞に分化させた。これをそれぞれの親犬の血液を濃縮して作った多血小板血漿と混ぜ、親犬の歯槽骨に開けた直径1cm、深さ1cm程度の穴に埋め込んだ。その結果、4週間後には2組の親犬とも、埋め込んだ部分に骨が出来上がっていたという。今後、骨がどのように再生したかや、骨としての機能などを詳しく調べる。
 上田教授らは、抜けた乳歯から取り出した幹細胞を保存、高齢になった際の骨折治療などに役立てる「乳歯幹細胞研究バンク」を設立している。教授は「大型の動物で骨の再生に成功したことで、人への応用に近づいた。臨床試験に向けた手続きを進めたい」と話している。
 



4 月の情報
            
■おしゃぶり訴訟:コンビが和解 「影響を研究へ」
 
おしゃぶりの長期間使用で歯やあごに障害を生じたとして、横浜市の母子がベビー用品会社「コンビ」(東京都)に約900万円の賠償を求めた訴訟は 21日、東京地裁(菅野雅之裁判長)で和解が成立した。和解条項でコンビは、おしゃぶりが歯やあごに与える影響を調査・研究し、安全性の高い製品提供など に努力するとした。和解金は公表されなかった。

 訴えによると、長女(7)が生後2カ月から約3年半、同社発売のドイツ製おしゃぶりを1日12〜15時間使用したところ、かみ合わせが悪くなり、歯にすき間ができた。母親らは「会社が長期間の使用を控える表示を怠った」と主張していた。

毎日新聞 2008年3月22日 東京朝刊
 




3 月の情報
            
■特定の乳酸菌による齲蝕予防効果を実証
  国立感染症研究所など
 国立感染症研究所は19日までに、東京医科歯科大学、ビオフェルミン製薬との共同研究で、乳酸菌の一種「フェーカリス菌BIO−3B株」の齲蝕の形成に対する阻害効果を 確認したと発表した。BIO−3Bはビオフェルミン製薬の整腸剤などに含まれている成分。
 ビオフェルミン製薬によると、歯の表面を再現した実験で、原因菌を単独培養したものと、原因菌とBIO−3Bを混合培養したものを比較した時、混合培養した方には「バイオフィ ルム」が形成されなかった。他の種類の乳酸菌で同様の実験を行っても、効果が得られ なかったことから、乳酸菌の中でもBIO−3Bに有用性があるとしている。同社は今後、 齲蝕予防のための医薬品や食品への応用が見込めると期待している。 
 



2 月の情報
            
■歯に埋めるICタグ実用化研究      東北大チーム
 う蝕治療などの際、充填物と一緒に氏名や生年月日などの個人情報を登録したICタグを埋め込み、携帯電話などで情報を読み取って個人を識別する認証システムの実用化に東北大の研究チームが取り組んでいる。研究に当たっている堀内博名誉教授と歯学研究科の石幡浩志助教は、患者の取り違え防止や、自分の口元に近づけた時だけ動作する携帯電話の開発につなげたいとしている。
 実用化にはICタグを誤って飲み込んだ際の安全性の確保、人体に埋め込むことの是非 など倫理面での議論も必要になりそうだ。ICタグは情報を登録する集積回路とアンテナを組み合わせ、外から微弱な電波を当てて情報を読み取る技術で、物流などの分野で利用されている。実験では縦約8ミリ、横約3ミリ、厚さ約2ミリのICタグをイヌの歯の中に収めた。情報は3センチ程度離れても読み取れたという。
 石幡助教は「ICタグは歯の中に埋めるため、生体の拒絶反応などは起きない。携帯電話を利用する時の“鍵”にも使えるなど応用範囲は広い」と話している。
 研究成果は米国の電気電子学会の論文誌に掲載された。 
 



1 月の情報
              
 ■「食後の歯磨き」で健康維持    第2回中高年者縦断調査

 日頃の健康維持のために心掛けていることがあるとする団塊の世代を含む全国の中高年者で、健康状態が「良くなった・変わらない(よい)」の内容として「食後の歯磨き」が高い割合を占めた。厚労省が発表した第2回中高年者縦断調査によるもの。 同調査は、平成 17年10月末で50〜59歳の男女を対象に、第1回を同年11月2日に実施した。今回は第1回調査で協力が得られた3万5007人を客体に、平成18年11月1日に実施、健康や休業、家計状況などを調べた。
 健康状態が「良くなった・変わらない」で、最も割合が高かった項目内容(複数回答)は「ストレスをためない」69.8%、次いで「適度な運動をする」「年1回以上人間ドックを受診する」「適正体重を維持する」の69.4%で、食後の歯磨きは69.3%となっていた。




<2007年>


12月の情報
              
 ■乳歯幹細胞の研究バンク設立 世界初、  名大

 乳歯から取り出した幹細胞で骨や神経などを作り出す再生医療や細胞治療の研究に役立てようと、名古屋大の上田実教授らの研究グループは6日、同大内に「乳歯幹細胞研 究バンク」を開設したと発表した。大学などの公共設備を使ったバンクは世界初という。数年間で1万本程度の乳歯を集め、幹細胞の基礎データを集積する。
 研究グループによると、乳歯幹細胞は骨や神経、軟骨に分化することが確認されており、将来的には骨粗しょう症による骨折の治療やひざの軟骨欠損、皮膚のケロイド治療などに活用されることが期待されている。幹細胞は骨髄や臍帯血にもあるが、乳歯は幹細胞密度が非常に高く、短期間で増殖す るうえ、自然に脱落するので採取に伴う患者の負担が少ないという利点がある。また、万能細胞である胚性幹(ES)細胞のような生命倫理上の問題もない。



11月の情報
              
 ■子どもの受診「虫歯」が増加   21世紀出生児縦断調査
  

 
 厚労省統計情報部が21日に発表した第6回「21世紀出生児縦断調査結果の概況」によると、2001年に生まれた5歳半の幼児がこの1年間に病院や診療所にかかった理由の うち、「虫歯」が前回調査と比べ約10ポイント上昇していた。厚労省統計情報部は「食生 活の変化のほか、保育園や幼稚園に通園する子どもが増え、健診の受診率が増えたことが原因ではないか」としている。
 調査は厚労省が人口動態調査の出生票を基に、01年1月10〜17日、7月10〜17日に生まれた子どもを対象に、01年から毎年継続して行っている。今年は3万8535人から回答を得た。
 「虫歯」を理由に受診した割合は36.2%(前年26.8%)。3年前の第3回調査の6.9%と比較して大幅に増加していた。
 今回、受診した理由(複数回答)で最も多かったのは「風邪など」の79.2%で、次いで「虫歯」、「胃腸炎や腹痛など」21.9%の順。一方、「インフルエンザ」は大流行した前回調査から8.5ポイント減少し、15.3%となった。




10月の情報
              
 アルツハイマー予防効果も  岩手大などハーブで実験
 
 ハーブの一種、ローズマリーに多く含まれるカルノシン酸に、脳細胞死を防ぐ効果があることを動物実験で確かめたと、岩手大学などの日米合同研究チームが22日、発表した。アルツハイマー病やパーキンソン病の予防、治療薬の開発につながる可能性があるとし、研究結果は海外の専門誌にも掲載される。
 実験では、マウスの右脳の動脈を人工的に約2時間閉塞させ、脳神経細胞が死ぬ状況 をつくり、実験前にカルノシン酸を投与したマウスと投与しなかったマウスそれぞれ9匹の脳を24時間後に調べた。その結果、投与しなかったマウスの右脳の細胞52%が壊死したのに対し、投与したものは34%にとどまった。
 佐藤准教授は、カルノシン酸が脳細胞死を抑制する遺伝子を活性化させたことを確認したとし、「カルノシン酸は毒性が低く、アルツハイマー病などの治療薬開発につなげたい」と話した。



9月の情報
              
  ■未知の病気39、毎年1種類のペースで発生  WHO報告
 
 世界保健機関(WHO)は23日、2007年の「世界健康報告」を発表、1967年以降 毎年1種類のペースで未知の病気が発生しており、一世代前には存在しなかった病気 が少なくとも39種類見つかったことを明らかにした。これらの新種の病気は、新型肺炎 (SARS)や鳥インフルエンザ、エボラ出血熱、エイズウイルス(HIV)など。
 また、同報告はグローバル化に伴い人やモノの移動が激増する中、世界各地で過去 5年間、約1100件の伝染病の流行があったことも指摘した。既存の疾患が抗生物質 への耐性を強める傾向もある。WHOは特に、既存の薬が効きにくいタイプの結核の流行 を懸念している。
 さらに、過去半世紀で食物連鎖が大きく変化した上、グローバル化が進行している ため、安全ではない食物が国境を越えやすくなり、食べ物にからんだ病気が一層、 増える可能性があるという。



8月の情報
              
■歯並び意識調査、受診は3割
日本臨床矯正歯科医会

 
 日本臨床矯正歯科医会は、8月8日の「歯並びの日」に合わせ、10〜50代の男女 1000人を対象に、歯並びに関する意識調査を実施した。回答者の約6割が「自分の 歯並びを気にしたことがある」と答えた一方、歯科医に相談したことがある人は全体の 約3割しかいなかった。
 調査は、今年7月下旬にインターネットで実施。男性500人、女性500人が回答し、 歯並びを気にしたことがある人は62.3%いた。一方、歯並びについて歯科医に相談し た経験がある人は27%で、矯正治療を受けたことがある人は9.9%だった。



7月の情報
              
■キシリトールガムで母親から子へのむし歯菌感染予防       岡山大

 母親が妊娠中からキシリトール入りガムを噛むと、子どもへのむし歯菌感染が減少するとの実験結果を岡山大大学院の仲井雪絵助教(小児歯科)が13日までにまとめた。  約50人の女性に妊娠6カ月から出産後9カ月まで1日平均3個のガムを噛んでもらった。 すると、女性自身の口の中でミュータンス菌が減少。1歳半の時点で菌に感染した子ど もは、ガムを噛まなかった場合の半分になるなどの効果があった。
 仲井助教は「子どもが菌に感染するのは、母親が食べ物をかみ与えたり、はしを共有 したりするのが原因。歯が生えてくる生後6カ月ごろまでに母親の持つ菌を減らすことが 大事」と指摘。キシリトール入りガムは比較的簡単に感染を防ぐ方法だとしている。
 




6月の情報
              
■中国産練り歯磨きから有毒物質を検出    
米FDA
 米食品医薬品局(FDA)は1日、消費者に対して「練り歯磨きの表示を調べ、中国 産であれば、使用を取りやめて廃棄処分を」と警告した。
 中米パナマなどで中国産練り歯磨きから有毒なジエチレングリコール(DEG)が検出 されたのを受け、FDAが国境に着いた積み荷や、小売店に並んだ製品を調べた。その 結果、全重量の3〜4%に上るDEGを検出した。米国内で健康被害の報告はまだない が、子供や、腎臓病、肝臓病の患者など解毒機能の弱い人が長期間摂取し続けると、 腎臓障害などを引き起こす心配がある。
 厚生労働省医薬食品局は「既に、関連業界を通じて、中国産練り歯磨きの国内へ の輸入の事実がないことを確認している。個人輸入の実態は把握しきれないが、健康 被害は報告されていない」と話している。

 




5月の情報
              
             ■歯の根元から幹細胞  
             岡山大助手発見「歯根再生の可能性も」

 
 伸びている途中のヒトの歯の根元から新たな幹細胞を発見したと園山亘岡山大助手(補綴学)が12月26日、発表した。ブタの実験で歯の一部をつくることができたといい、 歯の再生医療に使えるのではないかという。
 抜いた親知らずの先端部分で見つけ、「歯乳頭由来幹細胞」と名付けた。  この細胞をマウスの背中に移植すると象牙質と同じものができた。
 発達を終えた歯から 幹細胞は見つかっていたが、今回の幹細胞はそれより約15回多く分裂し、象牙質は約 3割多くできた。  ブタから同じ幹細胞を採った実験で、細胞が定着する足場となる材料などと一緒に歯 を抜いた部分に移植すると、約3カ月で歯根部分が再生した。歯根の上に歯冠をつけると、咬む機能も回復した。  園山助手は「若いころに抜いた親知らずを保存しておき、歯が抜けたときに使って歯根 を再生できる可能性がある」と話している。




4月の情報
               
       ◆エナメル質を再生    東大医科学研究所   

 東京大学医科学研究所の本田雅規氏らの研究グループが世界で初めて、培養した 上皮細胞を用いて歯のエナメル質を再生することに成功した。
 生後6か月のブタの智歯を使い、鐘状期歯胚から歯胚上皮細胞だけを単離し、更に培 養することに成功した。この培養した上皮細胞と歯の間葉細胞をコラーゲンスポンジで作ら れた足場上に移植し、両細胞の相互作用と発達に適するラットの腹腔に移植すると、4週 間後にエナメル様の組織が確認できた。エナメル質を形成する細胞層は、歯が萌出するま でに消失してしまうため、エナメル質は再生しないが今後、同研究がエナメル質の代替組織 を作り出す研究につながる可能性も期待される。
また、今回使用された上皮細胞と別種の上皮細胞と間葉細胞との組み合わせによっては、 エナメル質以外の組織を形成する可能性もあるという。しかし、上皮細胞も間葉細胞も多種 あり、その組み合わせは膨大なことから、本田氏は「今後も研究を進め、組織再生メカニズム を少しずつ解明していきたい」と話す。



3月の情報
 
       ◆歯胚細胞から「歯」再生、マウス実験で成功

 東京理科大と大阪大のチームが、歯のもとになる組織(歯胚(しはい))から、神経 や血管を含め歯をまるごと再生させることに、世界で初めて成功した。マウスにおけ る実験での成功率は80%と高く、今後、入れ歯やインプラント(人工歯根)に代わ る方法として実用化が期待される。さらに本技術は他の臓器や器官の再生医療にも応 用できるという。
18日付の米科学誌「ネイチャーメソッズ」(電子版)に発表、臓 器や器官の再生では、胚性幹細胞などを目的の細胞に分化させる課題と、分化した細 胞を臓器に形作る課題がある。研究チームはすべての臓器や器官は、上皮細胞と間葉 細胞と呼ばれる2種類の細胞が反応しあって形成される点に注目。歯をモデルに両細 胞を使って、器官の基になる「器官原基」を生体外で組み上げる技術開発を進めた。 チームの辻孝助教授(再生医工学:東京理科大)は「臓器や器官が作られる仕組みを 忠実に再現したことでうまくいったと思う。肝臓や腎臓などの再生も試みたい」と話 している。 0人に1人たばこで死亡    
 



2月の情報
 
           ◆10人に1人たばこで死亡     
              

                2015年のWHO予測  


 2015年にはたばこが原因で死亡する人が10人に1人に達し、30年には心筋梗塞と 脳卒中、エイズが死因の上位3位を占めるなどとした世界の死因の将来予測を世界保健機関(WHO)の研究者がまとめ、米医学誌に27日発表した。

 たばこが原因とみられる肺がんや慢性閉塞性肺疾患による死者は、05年の540万人 から15年には640万人、30年には830万人と増え続け、15年段階ではエイズによる 死者の1.5倍、世界全体の約10%になるという。

 30年には心筋梗塞が13.4%と1位で、脳卒中(10.6%)、エイズ(8.9%)と続く。02 年と比べ1、2位は変わらないが、エイズは4位から浮上。交通事故死も10位から8 位へと深刻度を増す。

 平均寿命はすべての地域で5歳以上延びるが、日本人女性が88.5歳で世界最高を 維持する一方、サハラ以南のアフリカ人男性は55歳に達しないなど、地域格差が大き いままだという。

 





1 月の情報
 
  ◆エックス線写真で骨密度測定砂  
 
骨粗しょう症早期発見に光
           
 全国で約1200万人の患者がいると推定されている骨粗しょう症で、兵庫県姫路市の 歯科医高石佳知氏(52)が、顎のエックス線写真を活用した早期発見ソフト「簡易骨密 度測定システム」を開発した。大阪市立大医学部の三木隆己教授は「過去にない斬新 なアイデア。医療効果が示されれば爆発的に普及するのではないか」と評価。高石さんは 「今年はこの分野に新しい光が差す年になるだろう」と話している。
 日本と米国で特許を申請中で、国内企業数社が年内の実用化を検討している。
 歯科の診察に使う顎のエックス線写真をパソコンに取り込み、その明るさを測定すること で、歯牙支持骨の密度を数値化することに成功。撮影から診断まで5分程度で骨密度 が判明する。腰やかかとのエックス線写真を使う従来の方法よりも時間がかからず、コスト も節約できるという。





<2006年・今月の最新情報>

12月の情報
 
  ◆砂糖取りすぎは高リスク      膵臓がん、8万人調査で

ソフトドリンクなど砂糖をたくさん含む飲み物や食べ物を多く取る人は、そうでない人よ り膵臓がんを発症する危険性が最大約90%高いとする調査結果を、スウェーデンのカロ リンスカ研究所の研究チームが米医学誌に8日発表した。
 研究によると、糖尿病やがんにかかったことのない45歳以上の男女約8万人を対象に 食習慣を調べた。このうち、131人が8年後までに膵臓がんを発症。発症要因を分析し たところ、砂糖の摂取量が危険要因であることが分かった。  例えば「砂糖を添加したソフトドリンク」を1日2回以上飲む人は飲まない人に比べて 約90%、「砂糖を入れたコーヒーや紅茶」を1日に5回以上飲む人は飲まない人に比 べ約70%、「クリームの付いたフルーツ」を1日に1回以上食べる人は食べない人に比べ て約50%、発症の危険性が高かった。
 膵臓がんは治療が困難で死亡率が高い。研究チームは「血糖値を調整するインスリン を分泌する膵臓のがんと、砂糖の取りすぎによる高血糖とに関連があるのかもしれない」 と指摘している。



11月の情報
 
  ◆早食いの子、肥満度が高い        東京歯科大など

 早食いする子供は、ゆっくり食べる子供に比べて肥満度が高いことが、東京歯科大 とライオン歯科衛生研究所の共同研究で明らかになった。研究グループは5年前、早 食いするサラリーマンほど肥満度が高いとする調査結果を公表していたが、小学生でも 同様の傾向があることが浮き彫りになった。7日に日本口腔衛生学会で報告した。
 調査は食生活が激変しているとされる沖縄県八重山地区の小学5年生256人 (男子137人、女子119人)を対象に、食生活など生活習慣を尋ねるとともに、身長 と体重を測定。子供の肥満度の指標であるローレル指数(標準は116〜144)を使って、 双方の関係を調べた。その結果、他人よりも食べるのが「はやい」と答えた子供の肥満 度は平均141で、標準でも太り気味に近かった。一方、「ゆっくり」と答えた子供は平均 125だった。また、一口で食べる量が「多い」と答えた子供の肥満度は平均139で、「少 ない」と答えた子供の平均129よりも高かった。
 一方、「おやつの回数」や「夜食の有無」、「運動する頻度」といった、一般には肥満 との関連が指摘されている生活習慣は、今回の調査では関連性が認められなかった。 同大千葉病院の石井拓男病院長(社会歯科学)は「ゆっくりとよくかんで食べるといった、 正しい食習慣を早くから身につけさせることが必要だ」と話している。



10月の情報
 
  ◆歯垢を分解する糖類、果物やワインに   花王研究所
 
 果物やキノコ、ワインなどに含まれている糖類の一種「エリスリトール」に歯垢 を分解しやすくする働きがあることを、花王の研究者らが見つけた。22日から 横浜市で開催された第46回歯科基礎医学会で発表した。第55回日本口腔衛生 学会(10月6〜8日、大阪)でも発表する予定。
 唾液の浄化作用の働きを研究していた花王ヘルスケア研究所の前田晃嗣室長、 矢納義高主任研究員らは、メロンやナシなどの果物や、しょうゆ、みそ、ワイン などの発酵食品に含まれている天然の糖アルコールであるエリスリトールに、 細菌の集合体を分散させやすくする作用があることを発見した。
 再現した歯垢にエリスリトール水溶液をかけると、超音波水流があたるだけで 歯垢がはがれるようになった。エリスリトールを使わずに超音波をあてるのに 比べ、歯垢は約3分の1まで減っていた。また、ヒト使用試験においても、歯垢を 分散させやすくする効果は、同一濃度のキシリトールやソルビトールと比べて 高いことがわかった。



9月の情報
 ◆何でも噛んで食べられる、20本を境に3割の差  厚労省
 

 40歳以上で歯が20本以上ある人の約8割が「何でも噛んで食べることが できる」と回答する一方、19本以下では5割弱になることが8日、厚労省の 平成16年国民健康・栄養調査で分かった。また、喫煙と歯の本数の関係 では、40歳以上の男性で喫煙者に比べ、非喫煙者が20本以上の歯を有 している人の割合の高いことが明らかになった。
  


8月の情報
 ◆歯周病の有無、一滴の血液で判明  岡山大大学院

 一滴の血液から歯周病菌の有無が分かる。岡山大大学院の高柴研究グループは、ペン状の採血キットを使った歯周病検査法を開発した。 各地の歯科医院で手軽に利用できることから、歯周病予防の再発防止 に期待がかかる。
 検査は、手の指先から専用採血キットにより一滴分の血液を採取。歯周 病菌に応じて血液中に増える抗体「免疫グロブリン」の量を検査機関で 測定し、歯周病の進行具合を把握するというもの。歯周病の症状が出る 前でも感染を把握できる可能性が高いという。
  


7月の情報
 ◆使うなら2歳半まで  かみ合わせ異常の恐れ

  乳幼児のおしゃぶりについて、日本小児学会などが設けた検討委員会 は昨年1月「かみ合わせに異常が出る可能性があるため、できるだけ使用 せず、使う場合は1歳から頻度を減らし、遅くとも2歳半ばまでに中止する」 との意見で一致した。
 同委員会は「おしゃぶりは子供の精神的な安定や母親の子育てストレス が減る」との利点を挙げたが、宣伝に使われる「鼻呼吸、舌やあごの発達 を促進する」との表現は「学問的に検証されていない」としている。 【6/2MEDIFAX】

6月の情報
   ◆妊娠時からかかりつけ小児科医  川崎厚労相が提案◆

 川崎厚労相は小児救急医療の専門家との懇談会で、診療所の 産科医と小児科医が連携して、お産の段階からかかりつけの小児科医 を決め、産後の育児相談に応じる体制づくりに強い意欲を示した。厚労省 によると、懇談会の出席者は「そういう仕組みを現場で進めたい」と好意 的に受け止めた。


5月の情報

◆ 9歳未満の医療を無料に  ごみ分別で費用浮かす  

            

 徹底したごみの分別を実施している徳島県の佐那河内村が、ごみ処理費を2年間で約1300 万円減らし、浮いた費用で4月から9歳未満の子どもの医療費を無料にした。村民が自らご みを33種類に分別、村のサービス向上につなげた。職員からは「村民に感謝したい」との声 が出ている。
 人口約3000人の同村では村のパート職員がごみを仕分けしていたが、現在は近所の世帯ご とにつくった組織が23カ所のごみ集積所を管理。「食用油の缶」[水銀体温計」など種類ご とに分けたかごに入れる。ペットボトルや缶は洗い、当番制で集積所を清掃する。  10月から7歳未満の子どもについて医療費補助を予定している県は「村民にとって良い話 だ」と歓迎している。                         



4月の情報

◆智歯歯胚から再生医療材料    産業技術総合研究所など


 ヒトの智歯の歯胚から採取した細胞を培養し、骨、肝臓、神経の細胞に分化させ ることに、産業技術総合研究所セルエンジニアリング研究部門と大阪大が成功した。 再生医療の材料として数年後には実用化したいとしている。岡山市で8日から開かれ ている第5回再生医療学会で発表する。
 研究グループは、10〜16歳の数人から萌出前に抜歯された智歯の歯胚を特殊な 酵素で処理し、幹細胞を取り出すことに成功。これを培養して、試験管内で骨細胞、 肝細胞、神経細胞に成長させた。さらに、この幹細胞を多孔質のセラミック製人工骨 に注入し、ラットに移植すると新しい骨ができた。また、肝障害を起こしたラットの肝臓 に通じる血管に注入したところ、幹細胞が肝臓に生着して肝細胞に分化。3週間で 肝障害が治った。
 同研究グループの大串始グループ長は「受精卵を壊してしまう胚性幹細胞(ES細 胞)などに比べ、簡単に採取できる。智歯を凍結保存しておき、病気になったときに 培養して移植すれば拒絶反応がない。これまでの移植医療の課題が解決でき、広 範な再生医療に利用できる」と話している。



3月の情報
◆  朝食抜き小学生をゼロに   内閣府が食育計画案  ◆

 内閣府の検討会は20日、国民の食生活改善と健康増進を目指し、朝食を抜く「欠食」の小学生を0%にするなど2010年度までに達成する数値目標を盛り込んだ食育推進基本計画案をまとめた。
  00年度の調査では、小学5年生で「ほとんど朝食を食べない」と回答した子どもは4%。 これとは別に03年度に実施した調査で、朝食を抜いたり、サプリメントで済ます人の割合が高かった20歳代の男性(30%)と30歳代の男性(23%)についても、ともに15%以下を目指すとした。
  2006年度からの5年間を対象にして、国や地方自治体を中心に啓発活動など改善に向けた取り組みを進める。


 
 




2月の情報

  ■唾液のオリゴ糖を調べて齲蝕のなりやすさを推定 
  
 南カリフォルニア大学歯学部Paul Denny教授 らによって開発されたThe Caries Assessment and Risk Evaluation (CARE)テストは、子供が齲蝕になる頻度だけでな く、何本の歯が、またどの歯がもっとも弱いかということを予測する唾液検査で、齲蝕歯 のオリゴ糖の相対量を測定して行われる。遺伝学的に齲蝕の傾向があるという事実を 踏まえて、適切な予防を事前に行うために役立つ。
長期間の調査を経て、テストの正確性が立証されれば、各々の小児に合わせた ケアを行うことができる。「たとえ齲蝕になる危険性が高い子供であっても、適当な予防 処置を行うことで、齲蝕がないまま大人になれる、そういう日が来る」と、Denny教授は 述べている。

 http://my.webmd.com/content/article/101/106024.htm

 
 



1月の情報

■昨冬の効果、有効率27%  「インフルエンザワクチン」
 
 昨冬はインフルエンザが大流行したが、ワクチンの効果は今一つだったことが、日本臨床内科医会の調査で分かった。効果(有効率)は年によって変動しており、同内科医会インフルエンザ研究班の河合直樹班長は「実際に流行したウイルスの型が予測とずれた可能性がある」としている。
 日本臨床内科医会は会員医師のいる全国43医療施設で、自ら希望してインフルエンザワクチンの予防接種を受けた人1万4364人と、受けなかった人3101人を登録その後、今年4月30日までにインフルエンザにかかったかどうかを調べた。その結果接種を受けながら発症したのは696人(発症率4.8%)。逆に受けない人のうち発症しのは206人(同6.6%)だった。接種で発症率がどの程度低下するかを見る「有効率」約27%となった。 同内科医会はワクチンの効果を検証するため、01年から02年にかけての冬から調査を始め、今回で4回目になる。「有効率」は最初の2冬で比較的高く、4年前75%、3年前68%を記録したが、昨冬と一昨冬は3割を切った。
 






<2005年・今月の最新情報>


12月の情報

     ■ 8020運動/歯を残してボケ防ごう

 「8020運動」という厚生労働省と、日本歯科医師会が展開いる運動をご存じだろうか。 「八十歳になっても、自分の歯を二十本保とう」というスローガンのボケ防止運動だ。「はちまるにいまる運動」という。
 かむことと脳機能の間には密接な関係がある。そこに着目して歯を大切にし、よくかむよう呼び掛けた運動だ。  東北大学の渡邉誠・歯学部長らの研究グループが地域の七十歳以上の高齢者千百六十七人の協力を得て調べた。
 歯のかみ合わせを中心にした口腔(こうくう)機能と脳の関係を多角的に調査した結果、歯の本数減と痴呆との関連が浮かび上がった。  健康な六百五十二人は平均一四・九本の歯があり、痴呆の疑いのある五十五人は同九・四本と少なかったのだ。  さらに高齢者百九十五人の脳をMRI(磁気共鳴画像装置)で撮影し、残っている歯やかみ合わせの数と脳組織の容積との関係を調べた。
 その結果、残っている歯が少ない高齢者ほど、記憶をつかさどる大脳の海馬付近や、意志、思考といった高次な機能を担う前頭葉付近の容積が減少している事実を突き止めた。
 痴呆症の一つであるアルツハイマー病になると、海馬の委縮がかなり進み、前頭葉付近も次第に委縮する事実が知られている。
 ボケ防止には、かみ合わせられる自分の歯をより多く保つことが重要、という。  研究グループは、薬剤を注射し、ガムをかんだ時の脳への影響を特殊カメラでさらに観察した。そうした観察の結果、脳の血流や代謝が増大しており、脳や舌が活性化することが分かった。
 かむことが単に脳に刺激を与えるだけにとどまらず、脳に興奮をもたらすのだ。  「かむ」ことは、左右のあごの関節を使い、左右両方にある伸筋と屈筋でコントロールする作業である。
さらに歯と脳との間には、末しょうと中枢を連携する神経のネットワークが存在していることが分かっている。  「かむ」というち密な行為のために、脳は神経指令を出すなどして大いに働かざるを得ないのだという。  すべての歯を失い、脳に通じる歯の末しょう神経も失われてしまえば、脳は活性化の機会を失ってしまう。  かむ意識も喪失し、あごを支えている筋肉は委縮してしまい、その神経も徐々に退化の道をたどるしかない。
 かみ合わせは前歯よりも小臼歯、さらに小臼歯よりも大臼歯が残っていることで一層強い力が働く。  歯の本数も大切だが、かみ合わせの数の多いことが最も重要だという。  渡邉歯学部長は「もし歯がなくなってしまっても、入れ歯ででもかむことを実践してほしい。完全とは言えなくとも、口の粘膜の下に眠る神経を刺激することができるだろう。歯を大切にしようという意識が多くの人に根付くよう願っている」と話している


11月の情報
■米国で虫歯の有病率が減少 米国 CDC


 米国では10年前に比べ、虫歯の有病率が減少し、一方で虫歯予防のシーラント 実施率が増加したことがわかった。特に16〜19歳では、虫歯の有病率が、約10年間 で78.11%から67.89%へと10.22ポイント下がった。また6〜19歳のシーラント実施率は、 同期間に19.61%から32.24%へ増加し、およそ3人に1人が実施している格好となった。
 また、すべての永久歯を失う、いわゆる総入れ歯の状態になる人の割合は、喫煙者 が、喫煙歴のない人のおよそ3倍に上ることもわかった。米国疾病対策センター(CDC) が、1988〜1994年の調査と1999〜2002年の調査結果を比較して明らかにしたもの。

10月の情報
■ 突然死予防におしゃぶりを 米小児科学会が勧告 ■     


 【ワシントン10日共同】赤ちゃんが睡眠中などに突然死亡する、原因不明の乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防策の一つとして、就寝時のおしゃぶりの使用が有効とする勧告を米小児科学会が10日まとめた。赤ちゃんが異常に深く眠るのを防ぐ効果がある可能性が明らかになったためという。AP通信など米メディアが伝えた。
 勧告は2000年以来5年ぶり。赤ちゃんの寝かせ方はあおむけに限り、横向きも避けるべきだとしたほか、SIDS予防策として「1歳になるまで就寝時におしゃぶりを使う」「両親と同じ部屋で、別のベッドで寝る」などを勧めた。
 おしゃぶりの使用をめぐり米国では「歯並びを悪くする」などの反対論もあるが、学会関係者は「1歳までなら心配はない」と話す。勧告は、おしゃぶりを嫌がる赤ちゃんへの無理強いは禁物、とも指摘した。

(共同通信) - 10月11日10時23分更新

9月の情報
■ コレステロールが歯周病の一因 ■     岡山大


 コレステロールの取りすぎが歯周病の原因になることを友藤孝明岡山大助手(予防 歯科)らがラットの実験で4日までに確かめた。コレステロール値が高い人に歯周病が多い と分かっていたが、因果関係を実証したのは初といい、栄養指導など予防につなげたい としている。

 コントロール群と比べ、コレストロール食を与えた群は歯周ポケットが20倍に、コレステ ロール食を与え、さらに歯肉に「毒素」を塗った群では50倍に広がったという。
 コレステロールを大量に摂取すると、歯肉溝に細菌が入るのを防ぐ細胞の機能が変化 することが判明。細菌が入りやすくなり、症状が悪化するらしい。


8月の情報
■口腔癌に細菌関与か 米ボストン・フォーサイス研究所

 口腔癌で代表的な扁平上皮癌には、数種類の細菌が関与している可能性の高い ことが、米ボストン・フォーサイス研究所の調査でわかり、米医学誌に発表された。  同研究所によると、米国で口腔癌にかかった45人と、健康な229人から唾液を採取し、

ありふれた口内細菌40種類の有無を比較した。その結果、口腔癌の患者では、「カプ ノサイトファガ・ジンジバリス菌」など3種類の口内細菌がいる人が8割を占めた。一方、 健康な人では17%と低かった。
 今後、死亡率の高い口腔癌の原因が細菌と立証されれば、早期発見・治療につな がる可能性もあるという。



7月の情報

■フッ化物洗口導入向け説明会       京都市教委 

 フッ化物洗口を京都市の全小学校で2007年度までに導入するのに向け、京都 市教委は4日、学校対象の説明会を開き、小学校と養護学校計190校の校長や 養護教諭らが参加した。
 フッ化物洗口は、市立小では17校で導入済みだが、全校での実施に向け、市 教委は本年度予算に薬剤購入費など600万円を計上した。会議では、京都府 歯科医師会や市教委体育保健教育室の担当者が、1996年度から全小学校で 取り入れた亀岡市で虫歯が減った事例や、保護者や教職員の十分な理解を得る 必要性を話した。参加した養護教諭らから「安全性の不安がぬぐえない」「養護 学校の児童にうがいをさせるのは無理」との意見が出された。
 また、京都市教組は「教育現場での一律導入は問題。保護者が十分な説明を 受け、選択できる仕組みが不可欠だ」として、8月にも賛否双方の専門家の話を 聞く市民向けのシンポジウムを計画している。



6月の情報

◆  男性は女性より歯磨き意識が低い!?  ライオン調査  ◆

 昼食後に歯磨きする男性サラリーマンはわずか12%で、女性(32%)に比べると かなり低いことが、「ライオン」が行った調査でわかった。また、男性の歯周病有病 者率は国の調査では約9割に達しているが、今回の調査で自覚している人は 4割程度で、意識の低さが浮き彫りになった。
 アンケートは、首都圏の30〜50歳代の男性サラリーマン125人を対象に今年 1月に実施。昨年12月に女性298人を対象に行った調査と比較した。
 それによると「朝食後」に歯磨きする男性は59%、女性は75%、「昼食後」は男性 12%、女性32%といずれも女性が高く、「夕食後」は男女とも27%、「就寝前」は男性 60%、女性78%だった。
 また、男性の55%は歯や口元の清潔や健康に自信を持っておらず、69%は自分 の口臭を自覚していた。しかし、歯周病に積極的に対応しているのはわずか8%で、 50%は「対策は何もしていない」と答えた。

http://www.lion.co.jp/cominfo/sectop/index10.htm


5月の情報

◆  歯周病の妊婦は、早産・低体重児出産のリスクが高い  ◆

日本人の疫学調査で判明

歯周病にかかっている妊婦が出産すると、早産になって低体重児となるリスクが高まることが、日本人を対象にした疫学調査でわかった。東京で行われたライオン主催の健康セミナーで、北海道医療大学歯学部の古市保志教授が報告したもの。
  歯周病が早産を誘発するメカニズムは次のように考えられている。口の中に歯周病菌が増え、免疫のバランスが崩れると、免疫を担当する細胞から血中にサイトカインという情報伝達物質が出される。このサイトカインが過剰に出ると炎症がおき、歯肉や歯槽骨などの組織を破壊する酵素が出やすくなり、歯周病が進む。
  ところが妊婦の体内では、血中サイトカイン濃度は出産のゴーサインとみなされるという。サイトカイン濃度が高まると、妊婦の子宮筋を収縮させる“スイッチ”が入ると考えられている。
  妊婦が歯周病の場合、正期産以前(妊娠37週未満)に血中サイトカイン濃度が高まるため、子宮筋を収縮させるスイッチが間違って入ってしまい、十分に成長していない状態で赤ちゃんを産む早産につながるという。
  古市教授が正常妊娠の48人と、37週未満に分娩兆候の見られる切迫早産の状態にあった妊婦40人を対象に出産状況を調べたところ、正常妊娠・正期産の人に比べて、切迫早産で早産・低体重児を産んだ妊婦の歯周病菌の数は約4.5倍、血清中のサイトカイン量は約14倍多かった。






4月情報

            ◆児童にフッ化ナトリウムでうがい◆ 
   
               京都市教委が来年度から全校導入

 小学生の虫歯予防のため、京都市教委は2005年度から、歯磨き指導に加えて低濃度のフッ化ナトリウム水溶液を使ったうがいを取り入れることを決めた。政令都市では初の試みという。

今後3年をめどに、市内の全小学校と養護学校、計190校に導入する。新年度当初予算案に600万円を計上した。

 昨年末までに、12の小学校と養護学校で試験導入。1993年から継続している山科区の百々小では、93年は1.87本だった1人当たりの平均虫歯本数が昨年は0.37本に減り、ほかの2校でも減少した。

 市内の小学生が虫歯になっている率は、昨年5月時点で65.7%。全国平均の71.3%を下回っているが、市教委体育健康教育室は「健康的な歯の子どもをさらに増やしたい」としている。

 



3月情報

◆ 受精に不可欠なたんぱく質=縁結びにちなみ「イズモ」と命名 ◆

 精子と卵子が融合する際に不可欠な縁結びのタンパク質を岡部勝大阪大教授(生殖生理学)らが発見、英科学誌ネイチャーに10日発表した。

 縁結びの神様を祭る出雲大社(島根県)にちなみ「Izumo」と命名。新たな避妊法や不妊治療につながる可能性があるという。

 岡部教授らは約20年前、融合を阻む精子の抗体を見つけていた。これを使い最新の解析法でこのタンパク質を特定した。精子の頭部に存在し、タンパク質を働かなくした雄のマウスの精子は、卵子の透明帯は通過、細胞膜と結合するが、融合できずに不妊になった。

 ハムスターの卵子とヒトの精子を使った実験で、このタンパク質の抗体を入れると融合がおこらず、ヒトの受精にも不可欠なことを証明した。

 卵子にも、融合に必要なタンパク質があることがすでに分かっている。(共同通信) 

 




2月情報

■国民3人に1人がアレルギー■   厚労省調査(平成16年度)
 
国民の3人に1人が、皮膚や目鼻のかゆみ、ぜんそくなどの「アレルギー様症状」 を訴えていることが、厚生労働省の保健福祉動向調査で分かった。
  調査は、全国300地区の計約4万人を無作為に抽出して実施し、88.7%から回答を 得た。その結果、一昨年6月までの1年間に皮膚、呼吸器、目、鼻などにアレルギー様 症状があった人は全体の35.9%に上った。
 年齢層別では、男性は5〜9歳で45.8%、女性は35〜44歳で44.6%と約半数に症状 があり、すべての年齢層で地方より都市部の方が症状を訴える人が多かった。
  また、日常生活への影響として「不眠」をあげたのは、呼吸器の症状がある人で 53.4%、目鼻の症状がある人で33.1%。「仕事や家事、学業に集中できない」と答えた 人は、目鼻の症状がある人で37.2%、呼吸器の症状がある人で23.8%だった。





1月情報

◆◆ 男性医師の喫煙率21.5%に減少(日医調査)◆◆

 日本医師会が7日発表した全国の会員医師を対象にした喫煙意識調査で、 4年前に比べ男性医師の喫煙率が27.1%から21.5%に低下し、特に喫煙と関 係の深い疾患を担当する医師などの禁煙傾向が目立つことが分かった。米 国や英国に比べると高いが、一般国民の半分以下の水準だという。
 診療科別の喫煙率は、呼吸器科が14.9%、循環器科が15.5%と特に低く、 耳鼻咽喉科は4年前の33.3%から18.5%と大きく低下。肺がんや虚血性心疾患、 咽頭がん、舌がんなどの診察で、医師自身が喫煙による健康被害の怖さを 感じている実態を反映した形だ。喫煙率が高かったのは産婦人科(26.3%)、 泌尿器科(26.2%)などだった。
 女性医師の喫煙率は、全体で6.8%から5.4%に低下した。



2001年の情報
2002年の情報
2003年の情報
2004年の情報


戻る