<今月の最新情報>


12月

 

         ◆◆ 残存歯が減ると脳も萎縮  ◆◆

              東北大グループ
 
  残存歯が少ない高齢者ほど、記憶を司る大脳の海馬付近の容積が減少 していることを、東北大学大学院の渡辺誠・歯学研究科長らのグループが 突き止め、24日東京で開幕したアジア・オセアニア国際老年学会議で発表 した。
  仙台市内の70歳以上の高齢者1167人を対象に調査した結果、健康な 652人は平均14.9本の残存歯があったが、痴呆の疑いのある55人は平均 9.4本であり、残存歯数と痴呆の関連が示唆された。さらに、高齢者195人 (65〜75歳)の脳をMRIで撮影し、残存歯数と脳組織の容積との関連を調 べた結果、残存歯が少ないほど海馬付近や前頭葉の容積が減少している ことがわかった。


    
      


11月

     ◆◆「タバコ増税で禁煙」5割が成功 ◆◆  
ファイザー調査

 ファイザーは2003年11月6日、「2003年7月1日のタバコの増税をきっ かけとした禁煙調査」の結果を発表した。それによると、禁煙に挑戦した 人の過半数が成功したと回答し、継続中の人も合わせると8割が禁煙に 成功または継続中だった。同社は増税が禁煙を促進したことがうかがわ れるとしている。
回答の内訳は、「成功した」とした人は56.6%、「現在禁煙継続中」とした 人は23.7%で、合わせて80.3%に達した。あとの19.7%が「失敗した」だっ た。
 また、成功または継続中の人を対象に、「以前に禁煙に挑戦したか」と 質問したところ、「しようと思ったことがある」が48.1%、「実際に挑戦した ことがある」が34.9%いた。約8割が、過去に禁煙に踏み切れなかったか、 継続できなかったことが分かった。
 ファイザーによると、増税以前の禁煙成功率についての正確な調査は 行っていないが、従来の禁煙よりも成功率は高いとみられるという。また 全員を対象に、「禁煙を始めた最大の理由」について聞いたところ、「健 康のため」(50.0%)が、「小遣い節約のため」(33.6%)を上回ってトップと なった。禁煙は金銭よりも健康のため、と考えられていることが 分かった。


    
      


10月

  

◆◆乳歯から豊富な幹細胞を採取可能◆◆

小児歯科専門のソングタオ・シ医師は、乳歯の歯髄が今話題の
幹細胞の豊富な供給源になることを6歳になる娘の乳歯からみいだ
した。娘のジュリアちゃんの抜いた乳歯を歯牙保存液に入れて研究
室に持ち込み、歯髄を分離したところ、生きた幹細胞を採取できた。
  シ医師は米国顎顔面頭蓋研究所で働いており、最近立ち上がっ
た培養細胞の生存に関するプロジェクトチームの1人でもある。研究
に歯髄を用いたところ、1本の歯に12から20個の生存可能な幹細胞
が得られることが分かった。この方法によると、歯が抜け落ちたあと
でも短時間なら歯髄組織の幹細胞は生きながらえるため、常にたや
さずにいられるようになる。現在の幹細胞の入手法は主に脊髄穿刺
に頼っており、あらかじめ貯蔵する方法がとられている。
  体内にある幹細胞を大人と子供で比べると、子供の幹細胞は生存
期間が長く、培養液中での細胞の成長が活発で、まだ研究レベルで
コントロールは難しいが、特異に分化した組織である象牙質や骨、神
経細胞を形成する潜在能を有している。
  今回の発見は、米国科学アカデミー論文集に掲載されている。

   
    
      


9月

  ◆ 禁煙とニコチン ◆

 禁煙運動をされている女医さんによると、たばこをやめられないのは、ニコチンの
禁断症状を起こすという立派な(?)病気だそうです。で、私は病気なのだからニコ
チンという病魔を追い出す治療をするのだ、という姿勢で禁煙に挑むと、成功率が
ぐーんとアップするそうですよ。禁煙に失敗しても自分を責めず、何度でも再挑戦を

(北海道新聞、2003.9.8 南久美子)

   
    
      


8月情報

◆◆2002年出生率最低1.32、予想上回る少子化ペース◆◆

  厚労省の「人口動態統計(概数)」によると、2002年に生まれた赤ち
ゃんは前年より16,700人あまり少ない115万3,866人で、合計特殊出生
率(女性が生涯に産む子供の数)は1.32人と過去最低を記録した。昨
年1月に発表された将来推計人口の予測(1.33人)を下回り、少子化が
予想以上のペースで進んでいることを裏付けた。少子化の原因は非婚
・晩婚(平均初婚年齢は男29.1歳、女27.4歳で、それぞれ0.1歳、0.2歳上
昇)傾向に加え、少産・非産の若い夫婦が増えているため。背景には女
性の社会進出や働きながら子育てできる社会経済環境が整っていない
ことなどがある。この少子高齢化は人口構成をいびつにし、社会保障制
度の基盤を揺るがし始めている。
  総務省推計によると、2003年4月1日現在の15歳未満人口は前年よ
り17万人少ない1,801万人で過去最低、総人口に占める割合も0.2ポイ
ント減の14.1%で、29年連続の低下となった。

   
    
      


7月情報
 

      ◆◆「妊娠中ディーゼル排ガス 子に花粉症の恐れ」◆◆

 妊娠中にディーゼル車の排ガスを吸い込むと、生まれてくる子どもが花粉症を発症 しやすい体質になる可能性が強いことが東京都のラットを使った実験結果で分かっ た。
 スギ花粉と反応し花粉症をひきおこす血液中の抗体が、母親が妊娠中に排ガスを 吸った子どものラットでは、排ガスがない環境で生まれた子ラットより1.6倍多 かった。人場合も、母親が吸った排ガスの影響が子どもに出る可能性があるとしてい る。
 排ガスの浮遊粒子状物質(SPM)が花粉症を悪化させることは、多くの研究者が 指摘しているが、都によると、親子間の影響の実験結果は世界的にも例がないとして いる。
       (2003年5月28日 北海道新聞より抜粋)

   
    
      


6月情報
 
  ◆◆母乳や涙の成分に鎮痛効果 ◆◆

タンパク質のひとつで、涙や母乳などに含まれるラクトフェリンが、モルヒネ に近い鎮痛効果をもつことを、鳥取大農学部の原田悦守教授(獣医生理学) らのグループが動物実験で明らかにし、福岡市で開催中の日本栄養・食糧 学会で18日発表した。鎮痛剤として一般的なモルヒネが吐き気や便秘などの 強い副作用をもつのに対し、ラクトフェリンは今のところ副作用が確認されて おらず、患者にやさしい鎮痛剤として実用化できる可能性が出てきた。
  原田教授らは、ラットの腹腔内にラクトフェリンを投与し、痛みを発生させる ホルマリンを足裏に注射して調べたところ、ラットが痛みで足を振る回数が、 ラクトフェリンを投与しなかった場合の約6割にとどまった。また、モルヒネを投 与したラットとの比較実験では、モルヒネが約85%の痛みを抑えたのに対し、 ラクトフェリンでは約80%で、モルヒネに近い効果が得られたという。
  鎮痛効果の持続性では、モルヒネの効果は4日目に切れたが、ラクトフェリ ンは6日後も持続した。また、両方を併用すれば、モルヒネだけを投与した場 合に比べ、モルヒネの投与量を約100分の1に抑えることができるという。

鳥取大研究グループが解明
      


5月情報

 
 

 ◆◆歯周ポケットに貼りついた「歯周病菌巣」が歯周病の元凶です◆◆

 ◎お母さまへ
歯と歯ぐきの間のすき間。ここを歯周ポケットといいます。歯周ポケットの中は歯周病菌にとっては格好のすみか。殺菌作用のあるだ液や歯ブラシの毛先も届きにくく、 細菌が繁殖するための条件が整ったパラダイスなのです。細菌は協力しあって歯根 部に貼りついて身を守り合います。この菌巣が歯周病を引き起こします。
歯周ポケットの歯周病菌巣は、正しいブラッシングで取り除くことができます。歯 ブラシの毛先を、歯と歯ぐきの間に45度の角度で当て、こきざみに軽くうごかす。こ のバス法もみがき方のひとつで、詳しくはかかりつけの歯科医院で指導を受け、習得 してください。
(歯の学校・日本歯科医師会より)
      


4月情報

 
  ◆◆ U・V・W 歯のカタチは3つ◆◆

 「前歯(切歯)はアルファベットの(U)、犬歯は(V)、臼歯は(W)のカタチに似 て います。それぞれの歯は、それぞれ役目を持っています」 ◎お母さまへ  平たく薄い前歯(切歯)で食べ物をくわえる、切る、とがった犬歯で引き裂く、 そして口の奥の方に送られた食べ物は臼歯(奥歯)で細かくひきつぶされます。臼歯 がおおきくて平で溝があるのは文字通り臼のような働きをしているからです。臼歯に も 小臼歯と大臼歯があります。食べるとき、口の中では上下のこれらのすべての歯 が、筋肉や舌の動きに合わせて食物を唾液と混ぜ、消化の第一段階をつかさどっています。一本でも、どの歯でも、むし歯になったらちゃんと噛めない。歯の大切さをお 子さまに教えてあげてください。
 (日本歯科医師会 「歯の学校」より抜粋)      


3月情報

 ◆◆おしゃぶり論争◆◆

 先週の北海道新聞(3月4日)で「おしゃぶり」についての様々な見解が述べられていました。それらをまとめてみます。

■「おしゃぶり」肯定的意見
○体の発達や病気の予防のために重要(読者)
○3〜4歳まで続け方が良いと聞いた(読者)
○おしゃぶりにより鼻呼吸になるので、口呼吸だと起きる可能性のある小児ぜんそく やアレルギー性鼻炎などを防げるという専門家もいる(読者、2歳児母)

■「おしゃぶり」否定的意見
○おしゃぶりと病気を結びつけるのは理屈でしかない。赤ちゃんは鼻腔が狭く詰まり やすい。口呼吸になるのはやむおえない。そんな時におしゃぶりを与えても苦しいだ け。自然に鼻呼吸に戻る。(小児科医)
○もともと鼻呼吸なのだから、おしゃぶりがそれを促すものではない。(小児科医)
○赤ちゃんの口呼吸と病気の関係は科学的に証明されていない。(小児科医)
○歯が生える前に与えるのは問題ないが、歯が生えてからではかみ合わせが悪くなっ たり、前歯が空いたりする可能性がある。(小児歯科教授)
○3歳児健診では約2割が前歯の上下が空いており、おしゃぶりや指しゃぶりが主な 要因(小児歯科医)
○歯応えのあるものを食べるようになってからも、おしゃぶりで強く吸うことを続け ると、かむ力がうまく育たないことも考えられる。(保健師)

■「おしゃぶり」心理学
○心理的な意味はある。頼りになるものを与えれば赤ちゃんは安心する。それがお しゃぶり。小さいときはそれでよい。無理にやめさせるとストレスになる。(発達心 理学者)
○おしゃぶりが便利だからといって、触れ合いをおろそかにしないで(保健師)
○育児のあり方はさまざま。おしゃぶりの善し悪しや、周囲のやり方などに惑わされ ず、我が子と向き合うことを心掛けることが重要。(児童精神医学者)
○子どもは乳首が育てるのではなく、人間が育てるもの。すべて正しいということは ないのだから、テクニックに頼らず、気を楽に持って子育てをする姿勢が大切。(小 児科医)


2月情報

◆◆生まれる前から、いくつになっても、歯のケアーを◆◆

 ママがむし歯になると、これから生まれてくる赤ちゃんに影響があるのです。親や 周りの人の唾液を介してむし歯の原因となる菌が感染してしまうからです。自分は大 丈夫!と思わず、むし歯の菌をできるだけ減らして、清潔にしておくに越したことは ありません。一方、たくさん噛むことは、脳の機能を活性化、満腹中枢を刺激し、ダ イエットにも効果的といわれます。また、噛むことで出てくる唾液が老化と痴呆jも 防ぐそうです。いくつになっても、おいしいものをしっかり噛んで、楽しく食べて、 元気に過ごしたいですよね。そのためにも、毎日の歯とお口のお手入れを、しっかり 心がけましょう。(日本歯科医師会 歯話より抜粋)


1月情報

           ◆◆ 卑弥呼の歯がいーぜ ◆◆

女王卑弥呼の時代は一食あたり3990回食べ物を噛んでいたとか。現代人の平均620回に比べるとなんと6倍以上です。噛む回数が少ないと、歯並びが悪くなり、むし歯や歯周病にもなります。忙しい現代人は、ファーストフードなどで急いで食事を済ませ、噛まなくなっている傾向にあるのです。そこで1990年、噛むことの大切さを考えるために発足した「日本咀嚼学会」では「卑弥呼の歯がいーぜ」という標語を紹介しています。よく噛んでたべることは、健康の源。もちろん、歯みがきも忘れずね。

ひ:肥満防止
み:味覚の発達
こ:言葉の発達をはっきり
の:脳の発達
は:歯の病気予防
が:ガン予防
い:胃腸快調
ぜ:全力投球

(日本歯科医師会 歯話より抜粋)